今回は、1級建築施工管理技士 第二次検定の対策についてまとめます。
第一次検定に合格すると、いよいよ第二次検定です。
第二次検定は第一次検定とは違い、単純に知識を覚えるだけでは対応できません。
特に重要なのが、
- 経験記述
- 施工上の留意事項
- 品質管理
- 安全管理
- 工程管理
- 法規・施工に関する記述問題
などの**「自分で文章を書いて答える力」**です。
「何を書けばいいのかわからない……」
「経験記述が一番不安」
「過去問を解いても文章が書けない」
という方も多いと思います。
この記事では、私自身が1級建築施工管理技士 第二次検定に向けて勉強する中で、重要だと感じたポイントを整理していきます。
1級建築施工管理技士 第二次検定は何が難しい?
第二次検定の難しさは、知識を知っているだけでは点数につながりにくいことです。
例えば「鉄筋工事の品質管理について説明しなさい」と言われた場合、
「かぶり厚さを確認する」
だけでは十分な回答にならない可能性があります。
大切なのは、
何を確認するのか → どのように確認するのか → なぜ確認するのか
まで具体的に書けるようにすることです。
例
鉄筋のかぶり厚さを確保するため、スペーサーの設置状況を確認し、コンクリート打設前に所定のかぶり厚さが確保されていることを確認する。
このように、具体的な施工方法や確認方法まで書くことがポイントになります。
2.まずは「経験記述」を最優先で対策する
第二次検定対策で最初に取り組みたいのが、経験記述です。
経験記述は、自分が実際に経験した工事を題材にして文章を作ります。
ここで重要なのは、
試験直前にゼロから考えないこと。
できれば早い段階から、自分の経験した工事を整理しておきましょう。
経験記述で整理しておきたい項目
自分が担当した工事について、次の項目を整理します。
① 工事概要
- 工事名称
- 工事場所
- 工事内容
- 工期
- 建物用途
- 構造
- 規模
- 担当した立場
② 自分が担当した施工
例えば、
- 鉄筋工事
- 型枠工事
- コンクリート工事
- 土工事
- 防水工事
- 外壁工事
- 内装工事
などです。
③ 発生した問題・課題
「何を管理する必要があったのか」を考えます。
例えば鉄筋工事なら、
- 鉄筋のかぶり厚さ
- 継手位置
- 継手長さ
- 定着長さ
- 鉄筋径
- 配筋間隔
- スペーサー
- 開口部補強
などがあります。
3.経験記述は「問題→対策→確認」で考える
経験記述を作るときにおすすめなのが、
問題 → 対策 → 確認
の3段階で整理する方法です。
例えば品質管理なら、
問題
鉄筋のかぶり厚さ不足が発生する可能性があった。
↓
対策
適切なスペーサーを設置し、鉄筋の位置を調整した。
↓
確認
コンクリート打設前に配筋状況とスペーサーの設置状況を確認した。
このように整理すると、文章が作りやすくなります。
4.鉄筋工事は第二次検定対策に使いやすい
建築施工管理の仕事をしている方なら、鉄筋工事は経験記述の題材として整理しておくと便利です。
特に覚えておきたいのが、
- 鉄筋径
- 配筋間隔
- 継手
- 定着
- かぶり厚さ
- スペーサー
- 開口部補強
- 配筋検査
です。
例えば品質管理について書くなら、
配筋図と施工図を確認し、鉄筋径、配筋間隔、継手位置、定着長さおよびかぶり厚さを確認した。また、コンクリート打設前に自主検査を実施し、不備がないことを確認してから次工程へ進めた。
というように、具体的な管理項目を複数入れると文章を組み立てやすくなります。
※実際の試験では、必ず自分が実際に経験した内容に合わせて記述することが重要です。
5.「品質・安全・工程」の3分野を準備する
経験記述では、品質管理だけではなく、
品質管理・安全管理・工程管理
の3分野について、自分の経験を整理しておくことをおすすめします。
品質管理
キーワード例:
- 配筋検査
- コンクリート品質
- かぶり厚さ
- 出来形確認
- 材料確認
- 施工図確認
安全管理
キーワード例:
- 墜落・転落防止
- 作業床
- 安全帯・墜落制止用器具
- 重機との接触防止
- 立入禁止
- 誘導員
- 作業前点検
工程管理
キーワード例:
- 作業員の確保
- 資材搬入
- 他業種との調整
- 作業順序
- 天候
- クレーン使用
- 工程表
6.記述問題は「キーワード」を覚える
第二次検定では、文章を丸暗記するだけでは応用が利きません。
そこでおすすめなのが、キーワードを覚える方法です。
例えば「コンクリート工事・品質管理」なら、
打設前 → 打設中 → 打設後
という流れで整理します。
打設前
- 配筋
- 型枠
- 開口部
- 埋込み金物
- かぶり
打設中
- 打込み順序
- 締固め
- 打継ぎ
- コールドジョイント防止
打設後
- 養生
- 出来形
- ひび割れ
- 表面状態
このように整理すると、問題が変わっても対応しやすくなります。
7.過去問は「書く練習」が重要
第二次検定では、過去問を読むだけではなく、実際に手を動かして書くことが重要です。
おすすめは、
1回目
問題を見て、自分なりに回答する。
↓
2回目
模範解答と比較する。
↓
3回目
不足しているキーワードを確認する。
↓
4回目
もう一度何も見ずに書く。
この繰り返しです。
特に、
「わかっている」=「試験で書ける」ではない
という点には注意しましょう。
8.文章は「短く・具体的に」
記述問題では、難しい言葉をたくさん使う必要はありません。
むしろ、
誰が読んでも施工内容がイメージできる文章
を意識することが大切です。
例えば、
十分に注意して施工した。
よりも、
作業開始前に作業範囲を明確にし、立入禁止措置を行ったうえで作業員に周知した。
のように具体的に書いた方が、施工管理として何をしたのか伝わりやすくなります。
9.自分専用の「施工管理ネタ帳」を作る
私がおすすめしたいのが、スマホやノートに施工管理ネタ帳を作る方法です。
例えば、
鉄筋
- D13
- D16
- D19
- D22
- 継手
- 定着
- かぶり
- スペーサー
- 配筋間隔
型枠
- 建入れ
- 寸法
- 支保工
- セパレーター
- 締固め
- 清掃
コンクリート
- スランプ
- 空気量
- 温度
- 打設順序
- 締固め
- 養生
安全
- 墜落防止
- 重機接触防止
- 作業区域
- 誘導員
- 作業前点検
というように、自分の現場で実際に経験したことを書きためていきます。
これがそのまま第二次検定の材料になります。
10.試験直前にやるべきこと
試験直前になったら、新しい問題を大量にやるよりも、自分が作った答案を繰り返し確認することがおすすめです。
特に確認したいのは、
- 経験記述
- 品質管理
- 安全管理
- 工程管理
- 施工上の留意事項
- 自分が経験した工事の専門用語
です。
そして、
「この問題が出たら何を書く?」
と頭の中で答えられる状態を目指します。
まとめ|第二次検定は「書ける状態」を作る
1級建築施工管理技士 第二次検定対策で大切なのは、
知識を覚えること+実際に文章を書けること
です。
特に、
- 経験した工事を整理する
- 経験記述を早めに作る
- 品質・安全・工程のネタを準備する
- 過去問を実際に書く
- キーワードを覚える
- 自分専用の施工管理ネタ帳を作る
- 試験直前は答案を繰り返し練習する
この流れで準備していきましょう。
第二次検定は「何となく勉強する」のではなく、実際に答案を書いて、書く力を鍛える試験だと思って取り組むことがポイントです。
私も1級建築施工管理技士の第二次検定に向けて、現場で経験したことを一つずつ整理しながら勉強していきます。
